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浜松市中央区(旧南区)のいがらし皮ふ科

とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひ(伝染性膿痂疹)について

とびひ(伝染性膿痂疹)は黄色ブドウ球菌やA群β溶連菌などの細菌が皮膚に感染することで、水ぶくれやびらん、かさぶたが発症する疾患です。見た目が飛び火のように広がることから「とびひ」と呼ばれています。基本的に子供に多い疾患ですが、アトピー性皮膚炎など皮膚の免疫機能が落ちている大人の方でも発症することがあります。

とびひ(伝染性膿痂疹)の検査

とびひの診断は基本的に視診から行いますが、患部の状態によっては培養検査などを行って細菌がいるか検査することもあります。症状によっては血液検査を行うこともあります。

とびひ(伝染性膿痂疹)の治療

とびひの治療は主に抗菌薬を使用します。
・ペニシリン系抗菌薬、セフェム系抗菌薬といった内服薬
・抗菌成分が入った外用薬

かゆみが強い場合はかゆみを抑えるために抗ヒスタミン薬を使用することもあります。患部を清潔に保ち症状を悪化させないことも大切です。

とびひ(伝染性膿痂疹)の生活上での注意

とびひは感染力が強いため、自分自身で拡げないようにすることが大切です。 他人への感染力も強いので、他の人にうつさないように配慮することも大切です。 患部から出る浸出液(半透明~淡黄色の汁)の中に細菌が多量に含まれていますので、 この浸出液が他の部位や他の人に触れないように注意することが必要です。

<日常での注意> ・小さいお子さんが浴槽に兄弟と一緒に入ることで、肌が触れて感染する可能性があるので浴槽にはつからずシャワーを使用するようにしてください。
※別に入浴するとより良いです。
・感染している人が使用したタオルから他人へ感染することがあるので、タオルや衣類を  共用共有することは避けて下さい。
※洗濯物を一緒にすることは問題ないと言われています。
・とびひは「学校感染症第三種(その他の感染症)」に定められているので、登園や登校 する際は医師や学校などの判断を仰ぐようにしてください。
・とびひの感染者がプールに入った際は、他人と接触することで感染することがありますし  感染者自身も皮疹が大きくなることもありますので、絶対にプールには入らないように
してください。
※プールの水から感染することはありません。
・爪が長いと掻きむしり皮膚を傷つけやすくなるので、短くするようにしてください。