イボとは

イボ(疣)とは皮膚の表面から小さく盛り上がったものを指す言葉です。
一般に“イボ”と呼ばれているものにはいくつもの皮膚疾患が含まれています。
皮膚科学的にはそのイボの種類やできている場所によって治療法も当然異なってきます。

イボの治療法

ウイルス以外のイボの治療法
「イボ」の根元を切除し、2~3日でかさぶたとなって、キレイにとれるものも あります。大きさによっては、麻酔注射をして小手術が必要な場合があります。 顔や額に好発する角化した「イボ」は、液体窒素(-196℃)でイボのところだけ凍傷をおこさせてかさぶたにしてとっていく方法や、小手術をして切除する 方法もあります。
ウイルス性のイボの治療法
ウイルスが原因でできる「イボ」は、液体窒素(-196℃)を使用して、イボのところだけ凍傷をおこさせてかさぶたにしてとる方法や、硝酸銀を「イボ」の部位に1時間程貼布し腐食させ、かさぶたにしてとっていく方法などがあります。
小手術、液体窒素治療は保険治療となります。

イボの治療の効果

治療前後
日光角化症

イボの種類(症状例)

病名・・・伝染性軟属腫(俗称:水いぼ)
表皮親和性のmolluscum virus(水いぼウイルス)によるウイルス感染症です。水いぼそのものは通常自覚症状はありません。ただ、水いぼは肌が乾燥しているところに出来やすい ので、乾燥によるかゆみと混じって、掻き壊して水いぼを増やしてしまったり、モラスクム反応という湿疹性の変化を伴うことで、かゆみが生じることがありま す。モラスクム反応は水いぼを取らないとずっとかゆみが続きます。また、ウイルスによるものなので、自分の中であちこちに増えたり、兄弟、お友達にうつっ たり、なかなかやっかいです。

水いぼ 臨床写真

※治療方法
当院ではご家族の意向を伺ってから、治療方針を決めております。
1.自然治癒を待つ
正確なデータはありませんが、数ヶ月から2、3年で消退するという報告もあります。消えていくまでに時間がかかること、その間に、無数に増える場合もある こと、モラスクム反応によるかゆみが出る可能性があること、かきこわしによりトビヒなどになることがある、などを納得いただいて、放置します。放置する間 に増えてきても、途中で方針を変えないことをご家族皆さんでご確認ください。

2.水いぼ用のピンセットを使って除去する
ほとんどの水いぼは、中身をつまんで出すと、治ってしまいます。ただし除去する時点で次にうつってしまっていることも多いので、新しい水いぼが顔を出したら、根気よくとっていくことが大切です。

3.表面麻酔のシールを貼って2.と同じように除去する
一時間程度麻酔テープをピッタリと張っていただくことで、処置をするときの痛みを軽減させることが出来ます。
病名・・・脂漏性角化症
“年寄りのイボ“、“死にクスベ”などというあだ名もありますが、必ずしもお年寄りにだけできるというものではありません。
顔、頭、体に単発または多発してくる丘疹で、米粒より小さい物から、えんどう豆くらいのものまであります。色も肌色~淡褐色~褐色~黒褐色と様々でですし、表面がつるっとしているものからカリフラワー状にぼこぼこ、ごつごつしているものまであります。
治療は液体窒素による冷凍凝固、小手術、レーザー照射などがあります。
この脂漏性角化症が数ヶ月のうちに急にたくさんできて、かゆみを伴う場合には内臓の病気が隠れていることがあり、注意が必要です。

脂漏性角化症 臨床写真 脂漏性角化症 臨床写真 脂漏性角化症 臨床写真
病名・・・尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
ヒト乳頭腫ウイルスが皮膚に感染してできるウイルス性疣贅です。手足に小さな丘疹としてできることが多いです。足の裏にできると、魚の目と思ってしまう方 も多いようですが、イボでは表面に黒い小さな点々が見えます。また、子供に魚の目ができることはまずありません。イボにうっかりスピール膏を貼ると大きく なってしまいますので、注意しましょう。
手足以外にも、見た目が違う感じの様々な“イボ”がみられます。これはヒト乳頭腫ウイルスに少しずつ異なる型が約80種類もあることによるようです。
尋常性疣贅を治すためには、ウイルスとウイルス感染細胞を全て取り除く必要があります。
一般的な治療法は液体窒素を用いた冷凍凝固法です。一週間から二週間おきに治療を繰り返し、3ヶ月から半年以上の通院を要します。他人に感染したり、自分 の中でも他の部位にうつったりしますので、気付いたら早目に治療を開始しましょう。イボができてからの期間が短いほうが治療期間も短くてすむことが多いよ うです。
病名・・・アクロコルドン(首の小さなイボ)
首、腋の下に平、または有茎性の小丘疹です。あまり大きくはなりませんが、服の襟やネックレスがひっかかって痛い、年寄りっぽく見える、などの不都合を訴えて治療を受ける方が多いです。液体窒素による冷凍凝固、切除、電気焼灼で治療可能です。

アクロコルドン(首の小さなイボ)の症状例
*
病名・・・稗粒腫
目の周り、頬、額などに、白色~黄白色の小丘疹ができるものです。あまり大きくなりませんし、人にうつることもありませんが、美容的観点から治療をお勧めすることもあります。
治療は医療用具で小さく穴を開け、内容を排出するだけです。小さなカサブタができますが、数日できれいになります。
病名・・・日光角化症
顔、手の甲にできる、疣状丘疹、角化性の紅斑局面です。角状に突出してくることもあります。自覚症状はないか、軽いかゆみ程度です。
20~25%が有棘細胞がんという皮膚がんに移行するというデータがあります。治療には手術、抗腫瘍剤の使用などがあります。

日光角化症 日光角化症 日光角化症 日光角化症
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